GMO問題の核心を突く研究結果を発表し、もし自分が正しくないとモンサントが証明できるなら12億円を払うと宣言した科学者がいる。シヴァ・アヤッドリ博士 だ。
世界的に栽培されているモンサントのGM大豆についての膨大な研究結果を検証したところ、一般的な環境下においても有害物質ホルムアルデヒドの濃度が高いことが分かった。
ホルムアルデヒドは、人間を含め体内で自然に代謝される物質ではあるが、通常は同時に代謝される抗酸化物質グルタチオンによって無毒化されている。ところが、干ばつなど厳しい環境に置かれると植物はグルタチオンを消費してしまうため、無毒化できなくなる。GMOではこれと同じストレス現象が起きているという。
これは一例にすぎず、博士が指摘する最大の問題はGMOの安全検証ルールそのものだ。生物の体内では様々な細胞や物質が複雑に作用し合っているため、コンピューターモデルや限定的な環境下での検証では不十分である。またGMOは知財保護もあり情報開示が少ないことが外部検証を困難にしている。
博士は、この問題が世間から注目をされることによって状況を変えていくため、負けたら10百万ドル(12億円)の宣言をしたのだ。今のところモンサントはこの挑戦に応じていない。GMOの透明化が進んでいくことを本協会は期待する。
Wikipedia (日)
遺伝子組み換え作物 |