アメリカでは来年、ヴィーガン食がさらに伸びる予感です。「植物のチカラ」が見直されているからです。
高級ラインのスーパーとして知られているホールフーズ・マーケットで食材バイヤーをしている専門家たちが、ズバリ来年の食トレンドを予想しました。トップ10のうち、植物性食品に関するものも5つランクインしました!
その気になる5つの食材ですが・・・、その前に!、ホールフーズ・マーケットと言えば、最近、日本人の方によるビッグ・ニュースがありました。
写真の美味しそうなヴィーガン・スイーツを作っているのが、バンクーバー(カナダ)にある日本人オーナー、宙丸(そらまる)さんの Vegan Pudding & Co.。何と、先月より、ホールフーズ・マーケットの地元店舗が同店のプリンを扱うこととなりました(参考)! プリンは現在8種類あります(バニラ、チョコ、抹茶、アールグレイ、イチゴ、黒ゴマ、ほうじ茶、カフェモカ)。お近くに行かれた際にはぜひお試しを。
さて、来年アメリカでブームになりそうな食トレンドのトップ10ですが、この5つが植物性食品に関するものでした。
1つ目は、「植物性なんでも」です。多くの食品で肉の代わりに使われているだけでなく、ヘアケア商品にキヌアのタンパク質を配合するなど、今年は植物の力を活用した商品が多く出てきました。ナッツ・ベースの代替チーズ Kite Hill も人気のようです。
2つ目は、「発酵ブーム」です。渦巻きビーツのドリンク Chiogga Beet Krautや、KeVitaのプロバイオティック・トニックなどが登場しています。
3つ目は、「デハイドレート食品」です。動物性もありますが、植物性のものでは、以前流行ったケールチップだけでなく、ブロッコリー、パースニップなどたくさんのバリエーションがあります。
4つ目は、「在来種」です。収量などのために改良された品種ではなく、味わい深い在来種を使った商品です。野菜コーナーだけでなく加工食品の原材料にも登場しています。在来種を使ったポップコーン、チョコレート、ミントなどが流行りだしているようです。
最後に、「代替小麦」です。グルテンフリーのブームによって、豆類、古代穀物、テフ、アマランサス、ナッツを使った小麦の代替商品がかなり使われるようになっています。ヒヨコマメの粉が急伸していて、その他の豆類の粉も豆系パスタなどで使われだしているようです。
このトレンドでの一番の注目点は、「植物のチカラ」が見直されてきたという点です。
かつては動物性食品が完全食のように思われてきたので、植物が低く見られていて、あまり研究されてきませんでした。ところが、近年、動物性食品は健康によくないということが分かり、しかも、植物性食品は栄養に優れるだけでなく美味しいということが分かってきました。まだ知られていない植物やその効能も多々あります。これから益々、植物に注目が集まり、ヴィーガン食が加速していくことでしょう!
3 件のコメント
日本もヴィーガンが進むといいです。
日本にもこのブームは近寄ってきます。私のヨガ教室にヴィーガンクッキやケーキなどが売られています。デパートデパートヴィーガン弁当とクリスマスケーキ。全国にノーファデモ。
海外の動きにも影響されて、日本古来の良いものがまた見直されてきているのも感じます。ホント、ヴィーガンの拡がりも進みますように。