1 – 植物性タンパク製品の市場規模は、2022年に109億ドルへ
調査会社 Research and Marketsは、飲料を含む幅広い植物性タンパク製品(大豆、小麦、豆、菜種、ポテト、コメ、コーンほかに由来)を対象に市場規模を推定し、2022年には109億ドルまで成長するとしています(年率 +6.7%)。
2 – 植物性肉の市場規模は、2023年に64億ドルへ
調査会社 MarketsandMarketsは、現在の植物性肉の世界市場規模を 46.3億ドルと推定し、5年後の2023年には 64.3億ドルに達するとしています(年率 +6.8%)。
その主な要因としては、動物肉の消費による健康不安(肥満を含む)、植物性肉による健康改善効果があり、また、消費者が増えることで新たな商品の開発が進み、植物性肉市場のさらなる拡大につながるとしています。
3 – 米、ミレニアル世代の3割は毎日ヴィーガン肉!
農産業へのESG投資(環境等に優しい投資)を促す団体FAIRRの最新レポートによると、植物性肉の市場規模は毎年8%成長し、2020年に52億ドルに達するとのことです。
昨年8月までの1年で、アメリカの小売全体の売り上げは微減したのですが、植物性食品だけは前年比8.1%伸びました。なかでも、植物性チーズは前年比18%急伸しました。
これはミレニアル世代が顕著で、驚くことに、3割は毎日、5割は週に数回、植物性肉を食べています。メーカーが開発に力を入れるのも当然のことです。
4 – ヨーロッパでは豆肉が過去4年で5.5倍に
独ホーエンハイム大を中心とした研究によると、大豆以外の豆を使った代替肉は、過去4年での欧州市場の販売は451%上昇しました。
これには、本協会記事『今年は国連の定める「国際マメ年」です! ~FAOはお肉からマメへの切り替えを推奨~』(2016/6/13) で紹介した、国際マメ年も寄与しているようです。
5 – アメリカでは、肉食者も健康目的で植物性ミルクを選択
香料メーカー Comax Flavorsが、植物性のミルク、ヨーグルト、アイスを週に3日以上消費するアメリカ人1000人に聞いたところ、その半数近くは肉食者であることが判明(ヴィーガン4%、ベジタリアン8%、フレキシタリアン31%)。また、回答者の1/3は牛乳よりも健康的であることを理由にあげており、肉食者にも牛乳のマイナス面が認知されつつあるようです。
なお、回答者が利用している植物性ミルクの種類としては(複数回答)、アーモンドミルク86%、ソイミルク41%、ココナッツミルク38%、カシューミルク23%、ライスミルク10%、ヘンプミルク3%、オートムギミルク3%、フラックシードミルク3%、豆ミルク2%でした。
6 – 大豆タンパクの市場規模は、2022年に59億ドルへ
調査会社 Meticulous Researchは、大豆タンパク製品の市場規模が2022年に59億ドルに達するとしています(年率 +6.6%)。
主な要因としては、タンパク質摂取の認識の浸透、健康意識の高まり、代替肉への注目、技術進歩などが挙げられています。
7 – 植物性肉を選ぶ1番の理由は「味」
調査会社 Mintelによると、意外なことに、植物性肉を選ぶアメリカ人の一番の理由は「味」であり(52%)、健康(39%)、環境(13%)、動物愛護(11%)、菜食主義(10%)を上回っています(複数回答)。
また、全体の46%は植物性肉の方が動物肉よりも体によいとの認識がされています。植物性肉を食べる方の中では、添加物なし(41%)、non-GMO(28%)を選ぶ方が多くいます。